あいもブログ

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祖父の葬儀で読んでもらった孫から祖父への手紙全文

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数か月前に鹿児島の祖父が亡くなりました。

ブログの記事にするのは不謹慎と思われる方もいるかもしれませんが、急なことで戸惑い駆けつけたお通夜の夜(葬儀の前日)、葬儀場の方に1枚の便せんを渡されて、お孫さんたちからお手紙をお願いしますと言われ、その晩、私といとこで祖父の横でいろいろな思い出話をしながら手紙を仕上げました。

 

下書きする紙もなかったので、レシートの裏や、航空券の裏です。

 

こういうのは、当然だけれど、突然のことで、正直どんな感じにしたらいいのかわからなかったので、いつか、どなたかが、突然のことで、でも見送る言葉を用意しなければならない場面になった時に参考にしていただければいいかもしれないと思って、ここに残しておこうと思いました。

失礼に当たる単語などもよくわからなかったのですが、司会の方が読んでくださり、必要な個所は言い回しをかえてくださった箇所があるかもしれませんが、下書きのメモしか今はないためそのまま載せておきます。正直今読み返すと稚拙で恥ずかしいですが、こんな感じでしたという参考になれば幸いです。

 手紙全文

祖父の葬儀にあたり謹んで哀悼の意を捧げます。

じいちゃん、卒然の訃報でまだ実感がわきませんが、私たち孫5人、久しぶりに集まり、小さい頃を思い出す時間を持つことができました。

まず話したのは、年末年始のごちそうです。じいちゃんとばあちゃんの家に集まって伊勢海老を食べさせてもらって、孫5人で楽しく遊んで、今思うととても贅沢な時間を過ごさせてもらっていたんだなぁと思います。

佐多で、竹山、畑、まごめの牛、さたでいランド、B&Gのプール、だったりと、何もない町かと思っていたけれど、いろいろなところに連れて行ってくれましたね。●●と●●の二人は、三姉妹のお父さんだったじいちゃんにとっては待望の男児だったのかなと、思います。ふたりのことは、ごんたごんたって呼んで、かわいがって連れて歩いていた感じがします。

出水や北九州にいた時も、遠い道のりを会いに来てくれたり、ばぁちゃんのおいしい手作りのおかずと二人の畑の野菜たちの詰まった贈り物を届けてくれていたことも思い出します。

じいちゃんがグルメだったおかげで、ばあちゃんの料理もいつも豪華で、私たちも美味しいものが大好きです。

佐多のあの家もいい家だったね。縁側も、ぐるりと回れる間取りも、あのお風呂場も懐かしいです。縁側でスイカも、小窓の向こうで薪をくべて沸かしてくれるお風呂も最高でした。

思い返せばきりがないけれど、私たち、おかげさまで幸せだなぁと再認識しました。

じいちゃん、長い間私たちのじいちゃんお疲れ様でした。感謝と敬意を込めて、ありがとうございました。

わたしたち、これからも協力し合って過ごしていくから見守っていてね。

 

ここにある下書きメモは以上です。

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祖父の葬儀は家族葬で温かいものでした。家族葬だったため文章も私たちの想いをただ素直に綴っています。けれど、そのような感じでもいいかもよという一つのご参考になれば幸いです。

また、もし、この記事をそのような場面に際して読んでくださった方がいらしたら、謹んでお悔やみ申し上げます。